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2011年8月20日

地形に悩んだ夏休み


 夏休みが終わってしまいました。数日前から普通に出勤です。
 ほぼ毎夜、本格的な島作りに向けた地形を作っては捨てるテストの繰り返しをやってましたが、少し突き抜けてきた気がしてきましたので、これでようやく取り掛かれそうです。
 その前回書いた悩みとは、実際の日本の地形を取り込もうとしても、なかなかいい候補地が見つからなかったことなのです。
 OFP時代からARMA2まで、だいたいマップのサイズは10km~15km四方のどれかになるようです。Everon島が12.8km四方、Chernarusが15.3km四方のようです。本質的な理由は分からないけど、ゲームの仕組み上でそうなってしまうことから、そんなわけで勝手に予想するとARMA3は20.48km四方になるんじゃないかな。
 
 
 で、この10km~15km四方ですが、自分もこの近辺のサイズでマップを作ろうと思っているのですけれど、この四角い面積に入るいい日本の土地が見つからないのです。それゃどこでも良ければ、本当にどこだっていいのですが、それだと山ばっかりか平地ばっかりになってしまって、きっと作ってて面白くない。やっぱり海があって川があって山と谷があって丘があって町がいくつも分散して配置できるような土地を、と欲張って探していくと本当にいい場所が見つからない。
 GoogleEarthとかで、この辺がいいんじゃないかと当たりを付けて、その地形を切り出して作って再現してみても、何か違うなぁ、で捨てるの繰り返しだったわけです。
 理想としてはEveronとかChernarusのような視界を遮られる程度に緩やかな丘が続いて、道路が縦横に張り巡らされていくつかの町がある、という風景が私の理想なのですが、そこまで欲張りながら約15km四方にないかと探していくと本当に見つからない。
 

 とは言えそんな中でも、こりゃ面白いかもと思える土地があることも確かです。瀬戸内海あたりは約15km四方の面積で、ドラマチックな海岸線になってたり、山と適度な平地が織り交ざってて、面白いロケーションだと思いました。
 また考えを変えると、別の意味で面白いと思える土地が見つかりました。それがこの画像。よくある川沿いの風景と言えばそうなのですが、作ってみたいという欲求が高まってきました。どうしてそう思ったのか、それについてこれから少しずつ伝えていければと思います。
 
 
 ところでJSDF MOD Ver1.27がリリースされました。バイクとかLAVとか装甲車が追加されています。マップに置いて走らせてみると、とてもいい感じです。
 自分はノーマルマップ作りくらいでしか貢献できなかったけれど。

2011年8月15日

地形に悩む夏休み


 この数日間は夏休みで休暇を取っています。
 昼間は家族サービスに勤しんでいますが、夜は制作活動に没頭。
 とは言っても、成果が進んでいるわけではなく、検証しては気に入らなくてやり直すの繰り返しで数日を費やしています。具体には、ここ何年間のもはやライフワークと化している?日本のマップ開発に向けて、の研究作業です。
 

 OFPでBOH用の舞恋島を作ってた時は、PMC Tacticalチームが作ったWrpToolという秀逸な地形編集と建物オブジェクト設置をシームレスなワークフローで行える秀逸なツールで楽しく作りました。
 ところがArmA時代に入りマップの仕様が大きく変わったことで、このツールが事実上、使えなくなりました。ArmAシリーズだとBISのVisitor3を使うわけですが、これが機能的にWrptoolに及ばないのです。特に地形編集の機能が貧弱で、Visitor3でマップを作りながら地形を作るというよりPhotoshopやその他の外部ツールで最初にビシっと地形を作りこまないと、効率が悪そうな気配がムンムンしてます。
 

 じゃ最初に地形をビシっと作ってやるぜ、ということで政府機関が提供しているリアルな標高データを持ってきて、データ変換を重ねて、L3DTというツールを作って地面の属性情報を現すマスクマップと、地面の背景画像になるサテライトマップを生成させて、それをまとめてVisitor3に読み込ませる自分なりのワークフローが、断続的に続く2年以上の自己研究の結果、確立した次第です。
 こんなことを繰り返した結果、今では世界だろうが日本全国だろうが、あなたの住むその土地を30分位でARMA2に再現することができるようになりました。そして上の3つの画像が、約30分で作った日本のとある場所のリアル標高データを用いて作ったマップです。
 
 これが出来るようになると、今度は次の悩みが出てくるようになりました。
 それはまた次回。