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2009年11月17日

リアルなスケールで。


 先日、狭いエリアに海と川と谷と市街地が集まっている場所なんて日本にない、なんて書いちゃいましたけど、GoogleMapで適当に眺めていたら15平方kmの中にそれらが集まっている地域を見つけました。そのエリアは結構、有名な大きい街と大規模工業施設があって、付近に大きな河川も800mくらいの山もあります。早速、家に帰って地図データを某国のサイトからダウンロードしてみました。このデータを品川地蔵さんのSimpleDEMVewerというツールを使って、512pxサイズな16bitグレースケールのPNG形式でハイトマップ代わりに出力してやります。
 
 なにしろ望むものが15平方kmに収まるサイズに入っているので、地形の起伏に全く無理がありません。完全にリアルなサイズです。実際の川幅が10mなら、ARMA2上の10mなわけです。その上で、粗い元データのメッシュ間隔をARMA2と等しくなるように、このハイトマップに対してPhotoshopで拡大処理(512pxから1024px)を行います。この補完処理を行うことで地形が滑らかになるんじゃないか、という目論見。
 
 次にこのハイトマップを試しにVisitor3や先日紹介したL3DTに読み込ませてみたら、起伏が実にいい感じになってていて、これは行けるなと手応えを感じました。ただ滑らかになりすぎたのか、海岸線の表現が実際とは異なっています。この辺は後で追い込むこととして、ひとまずL3DTでやっつけのサテライトマップとマスクテクスチャを自動生成し、ARMA2で動くようにしてみました。
 
 地上兵士やヘリや航空機でこの土地の景観を眺めると、理論的にはリアルスケールで再現してる筈ですが、本当にリアルなのか自信が持てなくなりました。若い頃、バイクや車で走ったことがある土地なんですが、こんなに狭かったっけ??と。
 
 その辺はともかくこの土地を使って作り込んでいく上で、最大の違和感があるとしたら・・・・実はこの土地、まず外敵が上陸してくることがあり得ない場所なんです。なぜならこの土地が面してる海は瀬戸内海だから・・・。

2009年11月15日

L3DT

 ここ数日、GoogleMapを眺めては宍道湖、富山、網走といったキャンペーン作りに面白そうな土地を見つけ、国土地理院の標高データASTERの3次元地形データから実際の標高点データをあれこれと変換してはVisitor3に持ってきて、あーでもないこーでもないと研究?してる毎日です。お陰様で日本中のほぼどこの土地でも3DでARMA2上に再現させる自信と技能を身につけることが出来ました。
 
 ですがリアルデータを使っているからこその問題にぶつかっています。ゲームですから、やっぱり海があって山があって、川があって谷があり、そして平野や丘陵があるような土地で遊びたいじゃないですか。OFPだと12.8平方km、ArmAだと約20km平方kmに、これらの舞台が用意されているわけですけど、現実の日本の土地を切り出してこれだけの要素を詰め込もうと思うと、実はこれってとても狭いのです。
 だからといって例えば60平方kmのマップで作るのは、オブジェクト設置といった作業上のことを考えるとちょっと現実的じゃないので、現実の60平方kmのデータ(数値データは50mまたは30mメッシュ)をメッシュ間隔だけ縮めて20平方kmの面積に押し込んでみるわけですが、するとこんな感じになります。

 テクスチャを貼ってない状態なので分かりにくいですが、平地なのにとてもごつごつしています。山なんかもえらく尖った感じになります。あれこれと条件や手法を変えて、実際の土地の標高データをインポートしてみたけど、リアルさとマップとしての面白さを両立させるのはちょっと難しいのかもと考えるようになりました。
 

 この試行錯誤の過程で、BI Forumのマップエディットのところを再三読んでるのですが、その中でいくつか面白そうなツールの存在を知りました。それがL3DTことLarge 3D Terrain Generatorという自動で島を作ってくれるツールです。島生成ソフトと言えばTerragenやVueなんかも有名ですが、このL3DTを使って網走の標高データを加工できないかなぁなんてあれこれ触ってると、何クリックかするだけで俯瞰位置から見た高解像度なテクスチャをベイクする機能があることに気がつきました。この機能、むちゃくちゃ凄いです。これこのままサテライトテクスチャとして使えてしまいます。というかBISはこのツールを使ってサテライトテクスチャを作ったのではないかと思うくらい、色合いがそっくりです。
 

 試しにARMA2に持っていくと、いかにもCGっぽい風合いは否めないけど、こんな楽チン作業で質の高いサテライトテクスチャを作ってくれるなら言うこと何もないです。
 有償版(35$)なら40,960pxのサイズもベイクしてくれるようなので、サーラニ島が20,480pxらしいですから、実用十分以上じゃないでしょうか。メニューを見てると熱帯や寒帯の気候も取り入れられるような気がしますが、とりあえず今夜はここまで。

2009年11月10日

実在の島、ふたたび。


 昨夜、頭を悩ましたまま解決できなかったインポートした地図データに発生する「谷」ですけれど、解決する方法が見つかりました。
 変換した元データのxとyの座標には、当たり前ですが東経と北緯でデータが格納されています。インポートする際にこれが悪い影響を与えているのではないかと想像し、北緯東経の実際の値ではなく1から200の数値に置き換えてやりました。(僕はプログラムが書けないので、エクセルの並び替え機能とか使ってこの作業を行いました)
 そうやって作成した50mメッシュ、10km x 10km分のxyzデータをVisitor3に読み込ませてあげたら、このスクショのように奇麗な等高線を描いた地形をインポートすることができました。これで実際の日本の地形を再現するのも夢じゃないかもしれませんね。
 
 ただしこれをブルドーザー上で見ると、期待したほどには地形表現が美しくなかったりします。

2009年11月 9日

実在の島


 リアルっぽい日本のマップをOFP(or ARMA2)作って、その上でキャンペーンを作りたい、というのが僕の夢で、またこのサイトのテーマだったりします。
 で、リアルっぽい日本のマップということで、国土地理院が発行してる数値地図(標高データ)を使えばかなりリアルな感じのマップができるんじゃないか、とかねがね思ってました。実際に作った暁には、いろいろ手間のかかる手続きが必要になると思われるのですが、とりあえず技術的にそれが可能なのか(あまりお金をかけずに)、今夜はそんな挑戦をしてみました。

 棚に眠っていた数値地図のCD-ROMを引っ張り出し、こびわさんのサイトから、国土地理院の標高データをxyz形式なテキストデータに変換するツールを使って、Visitor3に取り込んだのがこのスクショ(標高2,000m近い山を持つ、とある島の北部)。実に日本らしい複雑な山岳形状が表現されています。
 一瞬、「こんなにお手軽に本物の島が!! すげぇぇぇぇぇぇぇ」と、かなり感動したのですが、なぜだか一定間隔で妙な窪みというか谷が出来てしまいます。Visitor3のインポート機能が悪いのか、mem2xyzなツールの本来の使い方と異なる使い方をした僕が悪いのか、地理院の元データが悪いのか、原因が分からず仕舞いです。
 
 OSXで動くツールなのですが、某所に国土地理院の数値地図をグレースケールのイメージに変換してくれるビュワーを見つけたので、これも使って
 ・グレースケールなイメージを作成(16bit PNG形式)して、Visitor3に取り込む方法
 ・グレースケールなイメージをWiburに読み込ませxyzで出力し、Visitor3に取り込む方法
も試して見ましたが、狙ったような結果に結びつけることが出来ませんでした。
 もう少し試してみようと思いますが、今夜はこれで断念。
 
 なお調査の過程で、日本ほぼ全国の空中写真をかなり緩やかな制限で利用可能にしている国土交通省のサイトを見つけました。収録されているのはやや古い世代の写真が主体のようで、今どきの高分解能な衛星や航空機から撮影された画像(例えばGoogle Earth/Mapで見れるような)と比較するとやや見劣りはしますが、それでもこの緩やかな利用制限は、僕らのような貧乏Modderには大変ありがたいものです。サテライトテクスチャ作りに、かなり活用できると思いました。

2009年11月 4日

空自 入間基地の航空祭


 文化の日と言ったら、航空自衛隊 入間基地の航空祭ですよ。
 入間の基地祭に行くのは多分10年ぶりくらいになります。
 えらく混雑する基地祭のイメージがあったので、今回は家族を置いて西武池袋線に乗り込んだわけです。

 

 基地のある稲荷山公園駅に降りると、既に人、人、人の人だかりです。
 ブルーインパルスがアクロを見せにやってくる航空基地では、最も都心に近い基地なので訪問者数が半端ないのだと思います。ただ入間は駅からとても近い基地なのがいいですね。
 

 バートルという大型ヘリですが、何やら今日が最後のフライトなんだそうです。
 スピーカーから聞こえてくる司令さんかどなたかの送辞?が、とても印象的でした。救難活動で長らく活躍したこのヘリの独特のローター音を聞いた遭難者・要救助者は「これで生き延びられるかもしれない」と勇気づけてきたはずだ、という話でした。確かにこの音は、そういう音だと思います。またこのフライトを最後に、博物館に行くと聞きました。
 

 ブルーインパルスの展示飛行は13時からです。最前列の席を抑えるには早朝からダッシュで来て場所取りしないとダメっぽいですが、そこまで気合いの入ってない僕は早めに昼ご飯を終え、12:00からできるだけ前列に近い方に並びます。それでも3列目くらいでしょうか。
 前に並んでいる人と人の間にレンズを通しながら、ブルーインパルスのパイロットや整備チームの準備活動を撮影します。濃いブルーのユニフォームを来て機体に触れている人がパイロットさんで、やや薄いブルーのユニフォームの人が列線の整備士さんです。僕は飛行中の航空機を撮影するより、こうした隊員さんの営みを撮影する方が好きなのです。
 

 いよいよ13時になり、パイロットさんが機体に乗り込み、エンジンを始動します。そして6機が空に飛びました。
 


 アクロバットの演目に詳しくないので、凄さとかをうまくお伝えできないのですが、とにかく美しかったです。素晴らしい。パイロットの時点でものずこい才能の持ち主と言えましょうが、その上更にてっぺんの人達を集めて、猛訓練を積んでこの美しさを醸し出してるんだと思うと、この国はなかなか凄いなぁと思いました。最近、ともて生意気なうちの子供に見せたかったです。
 それと編隊の動きに合わせてカメラを向けるのですが、撮影中に何度か周りで並んでいる方にレンズを当ててしまいました。大変、申し訳ありません。
 

 ブルーインパルスの展示飛行が終わると、地上展示の航空機が次々に母港に帰っていきます。陸自のOH-1,OH-6,AH-1S,UH-1,CH-47等が帰り、海自のSH-60KやT-3が帰り、P-3Cも帰り支度を始めています。この離陸順に何か法則はあるのか、と基地の人に尋ねると「特に決まりはないけど、離陸準備が早く整う機体から先に帰ることが多い。特にヘリは準備がすぐ終わるので早いよ」というお返事でした。なるほど、遠い順から先に帰るのかなと思ってましたよ。
 お目当てだったF-15やF-2といった戦闘機達の離陸シーンも撮りたいなぁ、と思いましたが尋ねると「F-15とF-2は明日帰るから、今日はこのまま」とのこと、残念。
 


 F-4は帰投の準備を始めていたので、パイロットや地上要員が離陸準備を始めている姿を見学していました。こんなに近くでファントムを見るのは生まれて初めてのことです。「エリア88」や「ファントム無頼」でF-4に憧れていた少年時代の私が蘇ります。でも、なんだか右エンジンのタービンが回ってなかったような気がします。地元住民に配慮して片肺で帰るんですかね。これも聞けば良かったな。
 
※ 写真はいずれもNikon D300 + Nikon AF-S 80-200 F2.8 で撮りました。

2009年11月 1日

コクピットビュー into ARMA2


 メタセコでの作業が終わったので、ARMA2に持ってきてみました。
 O2PEになってOBJ形式のインポートに標準で対応するようになり、これらの作業がとても楽になりました。
 結構、高解像度なサイズでテクスチャを作ったつもりですが、実際にゲームに持ってくると「へぇー、そんなもんなんだ」という感じがします。コクピットビューがやたら美しいARMA2のハインドやSu25のようには行きません。
 
 ここから先の作業は、計器盤の針が機体の挙動に合わせて可動するようにすること。一応、稼動させることを前提にモデリングしてますが、実際に可動させるのは超絶面倒くさそうなので、やろうかやらまいか、今夜いっぱい悩んでみます。