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2005年9月21日

BOH Demo Ver1.3のミニキャンペーンについて

 先月リリースされたBOH Demo Ver1.3ですが、僕にとっては感慨無量なものがありました。
 以前のリリースの時は、自分もDLしてそのクオリティの高さに驚愕し、同じ日本人でこんなに凄いものを作る人達がいるんだ、と強く感動したものです。自分もいつかこのチームで仕事が出来る人間になりたいものだと思いながら、キャンペーンを作り続けました。

 CoCを作り終えた5月、一念発起してBOHの門をたたきました。実はこの頃、Ver1.3のリリースが近づいていたそうです。ですが僕が間の悪い時に来ちゃったのがあったかどうかは分かりませんが、若干リリースを延期して、ミッションを作らせて貰えることになりました。

 多くの方より一足早く寒遠島に立ち、既にその頃には完成していた新アドオンを見て感嘆しつつ、これをどうキャンペーン又はミッションにしようか随分と迷いました。とにかく小難しい紛争の背景とかは考えず、航空機と歩兵を操作する話にして、新アドオンと島の名所を見せる作りにしようと決めました。これが良かったのかどうかは分かりません。
 当初は日本語字幕+日本語機械音声+英語字幕で作り始めました。でも、どうしても日本語の機械音声に馴染めません。作りかけのミッションを他の方に渡して相談すると、rezinさんが「俺が声優を集めてくるよ」と言ってくれ、本当にMultiplay仲間に頼んできてくれました。しばらくして渡された音声ファイル。正直、録音環境はまちまちだろうし、プロの声優さんではないからある程度の素人臭さは覚悟していたのですが、これがとんでもない誤算。皆さん素晴らしい演技ばかりで、驚愕しました。更にそれらの音声を主人公と友人の会話のシーンに組み込みpreviewすると・・・長い時間じーんと来ました。ずっと無理だろうと思っていた日本語音声のムービーが目の前に。これはミッション屋にとして感無量な瞬間でした。そしてこの音質のクオリティなら日本語字幕を削っても問題ないと判断し、全て削除しました(字幕ファイルは結構サイズを食うのです)

 国内向けのキャンペーンなら、英語テキストはExcite翻訳でもまあいいやと思ってましたが、BOHは海外からも耳目を集めるMODなので、適当に済ますわけにはいきません。Eagleさんに添削をお願いすると、快く引き受けてくださいました。
 エンディングムービーを作る過程で、とあるシーンを作るのに、とあるオブジェクトをどうしても欲しくなりました。それらはOFPには存在しないものなので、自分で作ってしまおうとO2を起動したのですが、アドオン製作未経験な僕にはさっぱり作り方がわからない。またまた相談するとgacyopinさんが「俺が作ってやるよ」と言い、Rezinさんも「じゃ、俺は別のあれを作るよ」と言い、それらをたった一晩で作られました。更に(@@)さんが、市民アドオンまで作ってくれました。
 過去に自分が使ったエンドシーンのクレジット・スクリプトをそのまま流用したら、gacyopinさんが「映画っぽくしようよ」と言って、文字が下から上にスクロールするスクリプトを作ってくださいました。「最後の一行は真ん中で止めて終わらせたい」と我侭を言うと、ちょちょいと修正して更に効果を高めてくれました。どうやらOFPでスクロールするクレジットを世界で初めて作ったのは、gacyopinさんのようです。
 それまで独りでミッションを作っていた僕には、それらは信じられない出来事でした。独りだった頃、存在しないものは使わない、あるものだけを使って、自分に出来ないことはしない世界でしたので。共同制作だからこそ、できないこともできてしまう世界がここにはあるんだと思いました。

 最後に、今回声の出演を努めて下さった大勢の方々に心から感謝申し上げます。そして僕のような下手糞ミッション屋をカバーしてくれたBOHのスタッフの皆さんにも同じく大きな感謝を。これからも次期バージョンに向けて、ミッションを作り続けるつもりです。できれば次はミッション本数の多いデモキャンペーンにしたいと思います。どれだけ時間がかかるか分かりませんけど。
 またBOHに興味を持っている方は、ぜひとも参加してみてください。活躍場所はたくさんあります。アドオン製作もさることながら、ミッション、島作り、スクリプト、翻訳、シナリオ作り、資料収集、声優、効果音、音楽製作だって、何でも。